<aside> 💡 ヒント: 持鐘式身体操法は、身体の上中下丹田を意識しながら身体を動かすことで気血の流れを改善し、膝や腰などの疲労やトラブルを改善することを目的とした体操です。特に太極拳などの拳法や膝や腰を良く使うスポーツの動きの改善や負担の軽減に役立ちます。その理論的な解釈は非常に深いものがありますが、身体操法としては簡単なのでどなたでもすぐに始めることができます。
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持鐘をご存知でしょうか? まずは検索してみてください。日本ではお遍路さんの持鈴のほうが有名です。持鐘も持鈴も構造は同じです手持ちの鐘になります。材質や鳴動のさせかたでさまざまな音色があり、道教や仏教などでさまざまな形で利用されてきたもののようです。チベットの金剛鈴/ガンターや密教で使われる金剛鈴が持鐘としては最も有名かもしれません。とはいえ、持鐘式身体操法では鐘は使いません。その構造と各部の働きを例えとして理解すればいいのです。ここでは簡単に説明します。
持鐘は鐘の部分に手で支えるための持ち手がついています。これを鐘体といいます。頭をその上方から吊り下げ頭蓋骨にそって僧帽筋を意識しながら天頂から顎まで独自の方法でリラックスさせながら、骨に添い、伸筋を意識しながら頭、首、背中と肉と皮の緩みをしながら腰まで意識を落とし臍下丹田あたりまで「重みを伝え」ます。初心者は静かにゆっくりとリラックスができず、かえって緊張してしまうものですが簡単な動きとコツをお教えしますので、初学の弊害を避けることができるのも持鐘式身体操法の特徴となっております。この頭から腰の外側を意識した操法により鐘の本体である「鐘体」の意識を得ます。同時に上丹田(松果体あたり。泥丸)→中丹田(胸骨太陽神経叢。壇中)→下丹田(臍下丹田)のつながりを意識することで胸骨主導の武道的な動作と仙骨を意識しての自由闊達な動きを練習します。
鐘の音を発する分銅のことを「鐘舌(しょうぜつ)」といいます。持鐘式身体操法においては、鐘舌は仙骨周りとされています。仙骨とその周辺の組織の重要性については勉強中ですが、その理解が何をもたらしてくれるのか様々武道や操法の研究を学ぶことでヒントを得ています。
身体の頭、胸骨(周辺)、仙骨(周辺)の上中下丹田を正しく意識しながら動けると気血の流れが改善します。のびやかにリラックスしながら動くことができ、身体そして心のさまざまなトラブルにも対応できるのではと期待しています。
個人的な健康と見識では、気血の流れの改善、内蔵按摩による臓器の調子を整える効果、鐘体と鐘舌を意識した身体操法により膝や腰のトラブルの解消に効果が高いと考えています。また老化によるトラブル、心臓や、高血圧の諸症状の緩和にも効果があると考えております。
是非、一度お試しください。
参考:金剛鈴
必読:
持鐘式身体操法は、決して痛みや不快感を押して行うものではありません。万が一、なんらかの異常や不快感を感じた場合には、操法を直ちに中止してください。再度の実施の前に専門家や医師、そして操法の指導者にその旨を告げて慎重に相談してください。
ご質問があれば、しなやかな技術研究会までご連絡ください。
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